あ…、そのダムは……

“図書庵”主

2020年08月16日 12:51


故郷の友人から、コロナの影響で県外へも行けないので、ふらりとダムを見に行ってきたとメールが届きました。
このダムは、ロックフィル式といって、岩石や土砂を積み上げて建設されたものです。
以前、投稿した、“電話ボックスの女”を見た友人が、そのまた友人と二人で、真夜中にドライブに来たことがありました。
その様な時間帯ともなれば、当然人気もなく、外灯も殆んどなく、ダムの奥にある管理事務所の明かりくらい。

尿意を催した二人は、駐車場側の公衆トイレへと行こうとしましたが、こんな時間に訪れる人はいないので、明かりは点いていません。
それなら…と、草むらに向かって用足しし始めたのですが……

コツコツコツコツ……

と、ダムの奥にある管理事務所の方から、足音が聴こえてきたそうです。
その音はハイヒールの様だったそうで、こんな時間に女性がいるわけがなく、管理事務所も外灯以外に明かりは点いてません。

「ヤバい…、これはヤバい!」

コツコツコツコツ……

足音は、確実にこちらへと近づいて来ます。
しかし、悲しいかな、一度出したものは止められません。
焦りながらもようやく終えて、車に飛び乗ると逃げ出したそうです。

その話を聞いて、友人らの他に誰か先に来ていたんじゃないのかと言ったのですが、駐車場には他に車は無かったし、人が歩いて来られる距離でもない。

「やはり、あれは……」