『わが天幕焚き火人生』読んでます。


椎名さんの本を手にするのも、久方ぶりです。
20代の頃は、“東日本なんでもケトばす会”や“いやはや隊”(どちらも通称“あやしい探検隊”)の行状記に影響を受け、モテない野郎どもの集まり“日本やじうま協会”の面々と、珍道中を繰り広げてきました。
老齢化(?)した今は、各々の趣味趣向に進んでいますが、悪友Nとは共通の趣味があり、いい歳をしたおっさんとなった今も、競う様に新たな道具を手に入れては、川へ、用水路へと昼夜問わず、不審人物すれすれにウロウロしています。

その話は、いずれ……。

椎名さんの本は、私小説や紀行、エッセイばかり読んでいて、『広く、浅く読む』をモットーとするあまり、すっかり離れてしまってました。
とある活動から離れた今、ふと思い立ち、“積ん読エリア”で最初に目にした、この作品を手に取りました。
かつて読んだ『パタゴニア』や『わしらはあやしい探検隊』を思い起こさせる内容に、ニヤニヤしっぱなしです。
来月下旬には三連休があるので、“ぼちぼちビオトープ”のために故郷へ行き、悪友と“ガサ入れツアー”を計画しているので、その活力を頂いてます。  

2020年06月30日 Posted by “図書庵”主 at 21:12Comments(2)

『ショーシャンクの空に』


学生時代の友人が、無実の罪で2年も服役しました…。
私がそれを知ったのは、出所後、裁判を起こしたテレビでの中継でした。
ケータイで調べられるだけの情報を知り、彼の執筆した本も読みました。
問い合わせてみましたが、彼は既に地元を離れ、行き先は教えてもらえませんでした。
この作品を観ると、初めてのテレビでの中継場面と、特集番組で観た彼の顔を思い出します。
その後、いろいろあって地元を離れた私と入れ違いに、故郷へ戻ったらしいということを聞きました。

希望なんて、何処にもありはしない。

その頃、お互いにそう思っていたでしょう。
そんな時に観たこの作品が、私に僅かな希望の光を照らしてくれたのです。

「希望は素晴らしい。希望は何にも替え難い。希望は永遠の命だ」

この作品は、ただ希望だけを描いたものではなく、ようやく手に入れたはずの“希望”に打ち砕かれ、絶望の淵に堕ちてしまう姿と、満ち溢れた“希望”を他者の欲によって、無惨に踏み潰される姿も、きちんと描いていることです。

じっくりと観てほしい、素晴らしい作品です。

「必死に生きるか、必死に死ぬか」



私は……  

2020年06月29日 Posted by “図書庵”主 at 19:56Comments(0)

念願のサングラスが、ついに……


映画『LEON』にハマって、25年。私が丸眼鏡をかけるようになっても、それくらい…。
劇中レオンがかけているサングラスが欲しくて、随分探しましたが、なかなか手に入りませんでした。
先日、久方ぶりにDVDを観た後、ふと思い立ち調べてみると……
おおぅ!あるじゃんかアーーー!!Σ(*゚д゚ノ)ノ
早速、ポチッとな。
で、今日、ついに届きました♪

レプリカなので度が入ってませんが、眼鏡屋に持っていけば入れてもらえるそうなので、後日行ってきます。  

2020年06月28日 Posted by “図書庵”主 at 10:21Comments(0)

『刑事コロンボ 逆転の構図』


初めて観たのは、テレビ番組“水曜ロードショー”で、3週連続特別放映『歌声の消えた海』『逆転の構図』『忘れられたスター』でした。
緻密な構成で描かれたこのシリーズは、コロンボの声を担当した小池さんでさえ、どこで犯人と気づいたのか、分からなかったそうです。
すっかり警部に魅了された私は、書店で運命的な出会いをします。

『特選 刑事コロンボ2 カリブ海殺人事件』を見つけた私は、飛び上がりそうになりました。
更に表紙カバーのそでには、特選シリーズのタイトルがズラリ!
その後、『未発表シリーズ』『ザ・ミステリーコレクション』と旧シリーズ全45話を求めて、書店へ駆け込みました。
しかし、残念ながら、竹書房文庫からの発刊を最後に中途半端のまま打ち切りとなってしまったのです。
そんな、ある日、古本屋で見つけた一冊が、私を突き動かしたのです。
特選シリーズの前に、全タイトルが刊行されている……

こうして20年かけての、古本屋巡りが始まったのです。
長距離運転の仕事をしていたので、行く先々の店をチェックし、トラックでは入れない店は改めて、寄れる店は何度も通いました。
そして、ついに全てを揃えることが出来た、記念すべき店は、塩尻市にあるBOOK・OFFです。
その日は、比較的車通りが少なく、「チャ~~ンス!!」と思った私は、店の前にハザードを点けて路駐し、店に駆け込みました。
他の棚も見たくなる気持ちを必至に抑え、「コロンボだけ、コロンボだけ、コロンボだけ」と呟きつつ棚へ……。
すると……

おおお……(* ゚∀゚)

数冊並んだ中に、求めていたタイトルを全て発見。
こうして、幕を閉じたのでした。
20年も探して、ようやく手に入れたので、その後はしばらく、本を読もうという気にならないほど、呆然としてました。


  

2020年06月27日 Posted by “図書庵”主 at 15:48Comments(2)

『犬神家』の金田一から15年。天河に浅見光彦登場。

この予告を見た時、全身ぶるぶるっと震えが走ったのを、今も覚えてます。
びびり屋のくせに、市川崑監督作の金田一シリーズが大好きで、テレビ放映されるたびに観てました。
これがきっかけとなり、早速書店に駆け込み、文庫上下巻を購入。一気に浅見光彦のファンとなってしまいました。
その後、新たに刊行された“伝説シリーズ”のこちらも購入。

浅見クンとの出会いから、私も日本のあちこちへ旅をするようになり、勿論、天川村へも行き、天河神社へのお詣りも。
星さんの作品を読み終えたので、その頃の自分を思い返しつつ、次はこれを読み始めてます。  

2020年06月26日 Posted by “図書庵”主 at 07:05Comments(2)

『図書館戦争』


訳あって、私の中では観ることを封印している作品でした…。
今夜はとても気分が良いので、また観たい欲求に負けてしまいました。
今はスマートフォンなどで読めることが、当たり前の時代となってしまいましたが、やはり本は手に取る楽しみ、指で頁を捲る高揚感だと思います。
以前読んだ本を開くと、気に入った言葉に貼った付箋紙や線引きが、忘れていた自分を思い起こさせてくれます。

いろいろありまして、随分処分してしまいましたが、それでも出来なかった本から、改めて自分を見直すとします。  

2020年06月25日 Posted by “図書庵”主 at 22:44Comments(0)

『舟を編む』


地味な内容ですが、素晴らしい作品です。
今の時代、ボタン一つでチャチャッと調べることが、当たり前のようです。
かく言う私も、すっかりその傾向が……。
この作品も久方ぶりに観ました。おかげで、忘れかけていた大切なものを、また取り戻せた気がします。
たかが、辞書。されど辞書。
自分の手で、指で頁を捲るからこそ、残るものがあります。

この辞書は、私が中学に入る前、父が買ってくれたものです。
すっかり草臥れてしまいましたが、捨てることが出来ず、40年たった今も書棚に陣取ってます。
そんな私のオススメするの辞書は、コレ!

実は、とある方から教えてもらったので、私は所有していないのですが、“新明解 国語辞典”の第一版から第四版の語釈が、かなりユニークなんです。
例えば【読書】
私の辞書では、
【読書】書物を読むこと。
と、あっさりしてますが、新解さんは、
【読書】教養のために書物を読むこと。〔寝ころがって読んだり、雑誌・週刊誌を読むことは、本来の読書には含まれない〕
これは第一版から第三版で、第四版では更に……
【読書】〔研究調査や受験勉強の時などと違って〕想を思いきり浮世の外に馳せ 精神を未知の世界に遊ばせたり 人生観を確固不動のものたらしめたりするために、時間の束縛を受けること無く 本を読むこと。〔寝ころがって漫画本を見たり 電車の中で週刊誌を読んだりすることは、勝義の読書には含まれない〕

は、ハイ!……f( ̄▽ ̄;)

と姿勢を正してしまうほど、読書熱の高い方でした。

  

2020年06月25日 Posted by “図書庵”主 at 20:26Comments(0)

原点回帰?



もう30年くらい前になりますが、学校帰りに書店に寄ると、『星 新一ショートショート1001編フェア』で、新潮文庫の作品がズラリ!
星さんの作品は、12歳の時、病院での待ち時間の退屈しのぎに母に売店で買ってもらった、『きまぐれロボット』以来でした。
装丁に引かれ、一冊だけ購入。
しかし、再び読んで、その独特の世界観に改めてハマってしまい、翌日、再び書店に寄って購入しました。
その後は、“広く浅く読む”をモットーに、ジャンルを次々と広げていったので、星さんの作品からは離れてました。
久方ぶりにまた手に取ったのは、古本屋で和田誠さんの絵に引き寄せられてです。
読み直してみて、本が好きでたまらなかった、あの頃の自分の姿が思い浮かびます…。

また、始めてみよう。
あの頃のように。
  

2020年06月25日 Posted by “図書庵”主 at 12:37Comments(0)

『LEON 完全版』


もう数えきれないくらい観てます。
20年くらい前、『ミッション・イン・ポッシブル』を観た時、ジャン・レノに惹かれました。
その時はまだ『LEON』は観ていなくて、会社でその話をしていたら、日曜洋画劇場で放映すると教えてもらったのですが、実家では映らなかったのです。すると、画像はちょいと悪いが、それで良いなら録画してやると言われ、お願いしました。
翌週、ビデオテープを受け取り、家に帰ると早速観始めました……。
冒頭から、息詰まる場面の連続。

ターゲットの背後からすーっと忍び寄る場面では、今でも固まってしまいます。
レオンはよく牛乳を飲んでいますが、ノベライズ版でその理由、体臭を消すためと明かされています。
感情無く淡々と仕事をこなすレオンですが、私生活では抜け出す事の出来ない苦しみに苛まれ、観葉植物の手入れをしている時や憧れの人の映画を観ている間だけ、人としての安らぎを感じます。
その彼がマチルダと暮らすうち、忘れかけていた感情を取り戻してゆく姿に、ますます引き込まれます。

この作品は、アメリカでの公開前に“スクリーン・テスト”が行われたのですが、マチルダがレオンに愛を告白する場面で、ブーイングが起こり、<サディストと雌犬>という名までつけられてしまったそうです。
失望しましたが、公開するために苦渋の決断をした監督は、大幅にカットし、タイトルも『ザ・プロフェッショナル』として上映しました。
日本でも不完全なまま公開。しかし、観客から「『ニキータ』に比べて、今一つ……」という声があったことから、改めて『LEON 完全版』として再上映。こちらは劇場で3回観に行き、LD化されるのが待ちきれず、不完全版を購入!その後、完全版も購入!!
それほど観ているのに、終盤警察に強襲されるも、マチルダを逃がし、レオンも脱出しようとする場面では、体が熱く……。
しかし、人間性を取り戻した彼には、後ろから迫るスタンスフィールドの存在に気づけず、撃たれてしまいます。

裏路地を抜け、陽のあたる通りを駆けてゆくマチルダ……

真っ暗な廊下を、陽が射す出口に向かって歩いてゆくレオン……

彼の目にその光が写っているのが、よりいっそう悲しみが募ります……
後一歩というところで阻止された彼は、マチルダを守るため、リングトリックでスタンスフィールドと共に自爆。

実は第一稿では、レオンはスタンスフィールドに殺され、マチルダが復讐するものだったのです。

月日は流れ、続編企画が持ち上がりましたが、タイトルや出演者などを変え、『コロンビアーナ』として公開。
話を知った時、「やめてくれ!」と叫ぶほどだったので、これで良かったと思ってます。
レオンは、彼なりのやり方でしか、マチルダに生き方を教えてやれませんでしたが、自分と同じ様になることは望んでいなかったですから。
演じたジャン・レノも、もし彼が生き残っていたら、船乗りか漁師になり、マチルダと新たな暮らしを始め、男と女の関係ではなく、父と娘のようなものに変わっていっただろうと話してます。
悲劇的な結末ではありますが、愛とは何なのか、大切なものを考えさせてくれる作品です。


  

2020年06月24日 Posted by “図書庵”主 at 21:47Comments(0)

ええッッッ!?Σ(゚ロ゚;)


片桐さん、何してるんですか!?

でも、また見られてとても嬉しいです。
  

2020年06月23日 Posted by “図書庵”主 at 22:42Comments(0)